オールドタンノイを真空管アンプで楽しむ

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LM3886 パワーアンプ

LM3886とは、ナショナルセミコンダクタ社の有名なオーディオ用ICです。LM3886はアンプを自作する方にもよく使われますし、中国製のパワーアンプが1万5千円前後で安く売られています。

 

300BシングルパワーアンプSV-501SEは、とても気に入っていたのですが、300Bがむき出しで、アンプの幅が狭いため何となく安定が悪く感じて、300Bを超える石のアンプが見つかったら取り換えても良いと思っていました。

 

LM3886の評判や友人のすすめもあって、ヤフオクで中国製LM3886パワーアンプを購入したのが2011年。次の画像のような型番すらない味もそっぺもない外観でした。

 

LM3886

 

 

LM3886

 

 

聴いてみると、第一印象は、低音も高音も延びてはいますが音の輪郭が曖昧な感じで、評判ほど良いとは思いませんでした。SV-501SEにつなぎ替えると、音の抜けがよく、くっきりとして深みがあり、ピアノや女性ヴォーカルは潤いのある美しさで、やはり300Bの音は素晴らしいと感じられます。

 

そこで、家にいるときは、1日中LM3886パワーアンプのスイッチを入れたままにして、CDをリピート再生させました。負荷は当時あったタイムドメインmini改です。購入後、延べ80時間以上のエージングを行ったところ、音がかなり艶やかになってきたのが分かり、期待が持てました。

 

約100時間のエイジングが経過したころ、PCからビル・エヴァンスやジュディス・オーエンなどの曲をかけてみました。普段聴き慣れた300Bと違和感のない、なかなかいける音を出しています。低音の延び、中音域の適度な押し出しと情報量、高音域の繊細感、かなりのいい線を行っています。

 

300Bと切り替えても違和感がほとんど感じられません。300Bよりもわずかにまろやかですが、解像度は格段に良くなっています。

 

そして購入から9日目。LM3886はついにSV-501SEを超えました。

 

ジャズ、クラシック、ヴォーカルとさまざまなジャンルを楽しみながら、セレクターでパワーアンプを切り替えてみましたが、クリア感、低音の図太さ、ヴォーカルの倍音感、音楽としての楽しさ、全ての面でLM3886の方がわずかに良くなっています。この3日間はエンドレスでCDをかけていたのですが、エージング時間はまだ120時間あまり。まだまだ成長の余地があるように思いました。

 

やはり噂は本当でした。石は球を超えられないという考えは崩れ去りました。後日、SV-501SEは新たなご主人の元へ旅立っていきました。

 

以後、今に至るまで、パワーアンプはLM3886を使っています。ちなみに中国製のパワーアンプは1万6千円前後でしたから、コストパフォーマンスは抜群です。

 

2020年1月12日

 

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