P-610DBを聴いてからというもの、ロクハンユニットが気になって仕方ありません。
有名なロクハンといえばたくさんありますが、その中でも聴いてみたいのは次の4つです。
・ダイヤトーンP-610DB(入手済み)
・パイオニア PAX-A16(入手済み)
・パイオニア PE-16(入手済み)
・コーラル FLAT6
まずはP-610DBの箱(エンクロージャ)を準備したいと思いました。
※ 私はエンクロージャー容量計算やバスレフダクトの寸法計算はしません。
再利用しているDS-32Bバスレフ箱に入れて、ごきげんに聴ければそれで満足です。
吸音材もできれば取り去って、不要なGパンでも隅っこに放り投げておけば十分な吸音効果があります。
このように大雑把な記事ですので、細かなことにこだわりたい方はご容赦ください。
ロクハンユニットの標準箱データを古い雑誌から集めましたのでご利用ください。
P-610DB 標準箱
取扱説明書に載っている箱の寸法は次のようになっています。
外形寸法は同じで、ダクト形状がほんのわずか違うだけでこんなに違うんでしょうか。
1.低音の伸びのよいバスレフ型キャビネット
こちらのほうが素直に低音が伸びていて聴きやすそうです。
内容積: 内法で高さ605mm×幅295mm×奥行き370mmで66リットル
スピーカー取付穴は直径145mm
2.低音の豊かなバスレフ型キャビネット
こちらは80Hz付近が盛り上がっていて、好みの分かれるところでしょうね。
内容積: 内法で高さ605mm×幅295mm×奥行き370mmで66リットル
スピーカー取付穴は直径145mm
好みなのでどちらが良いとは言えませんが、聴き比べられれば一番いいですが、できない場合は使用例1の方が無難だと思います。
P-610DBに使えそうなエンクロージャー
低音を出すためにはある程度の容積が必要です。
DS-32B箱に仮付けして聴いたところ、低音のキレ、量感ともに素晴らしいものでした。
DS-32Bの内容積は、内法で 高さ580mm×幅290mm×奥行き317mmで約53リットルです。
バスレフダクトは50mm×90mm×長さ210mmですが、低音再生には特に問題ないようでした。
ネットで見る最小の箱は、外形で高さ425mm×幅230mm×奥行220mm(内容積15リットル)で、これでも高音から低音まで癖のない音を奏で、低音は特に引き締まっているという感想がありました。
なので、最小でも20リットル程度、できれば30リットル~40リットルの箱がほしいところです。
箱だけを出品している方も多いので、30リットル前後の箱があればちょうど良いんじゃないかと思います。
個人的に良いなと思う箱は、DS-22BRの箱です。
内法で高さ520mm×幅300mm×奥行き240mmで約37リットルの内容積です。
入手しやすいのはDS-251Mark2の箱ではないでしょうか。
内法で高さ495mm×幅285mm×奥行き200mmで約28リットルです。ただ、こちらは密閉箱なのでバスレフには改造が必要です。
この大きさで密閉だと低音は期待できないように思います。
パイオニア PAX-A16 標準箱
これは更に古いユニットです。
ウーハーとホーンツイータのコアキシャルユニットです。
パイオニアのコアキシャルはジャズに良く合うような気がするので、P-610DBとユニットを替えて聴いてみたいものです。
次は標準箱です。
バスレフ型の内容積は、内法で高さ618mm×幅378mm×奥行き288mmで約67リットルです。
スピーカー取付穴は、直径172mm。
こんなに大きな箱を作らなくても、「P-610DBに使えそうなエンクロージャー」の30~50リットルの箱で聴けます。取付穴の加工は必要です。
パイオニア PE-16 標準箱
シングルコーンのフルレンジユニットです。
時期はPAX-A16と同じころだと思います。
当時は目立たないおとなしい姿で、あまり興味がわきませんでした。
ところが入手して聴いてみると、P-610DBと双璧をなす素晴らしい音でした。P-610よりはずっと乾いた音で、ジャズやボーカルによく合います。
次は標準箱です。
バスレフ型の内容積は、内法で高さ510mm×幅370m×奥行き300mmで約56リットルです。
スピーカー取付穴は、直径130mm。
これもこんなに大きな箱を作らなくても、「P-610DBに使えそうなエンクロージャー」の30~50リットルの箱で聴けます。取付穴は145mmでも付きました。
コーラル FLAT6 標準箱
こちらもPAX-A16とほぼ同じ年代のユニットです。
ダブルコーンです。
ダブルコーンの音は好きな方です。アキシオム12インチの音は素晴らしかったです。
後で出てくるYoutube動画でもFLAT8の音は良かったです。
次は標準箱です。
バスレフ型の内容積は、内法で高さ520mm×幅275mm×奥行き195mmで約27リットルです。
スピーカー取付穴は、直径177mmです。
こちらも上記の「P-610DBに使えそうなエンクロージャー」の30リットルほどの箱で問題なく聴けると思います。こちらも取付穴の加工が必要です。
ユニット聴き比べ
Youtubeで、P-610DBとFLAT8の聴き比べができる動画があります。
きれいな音の動画ですし、両者の違いがよくわかります。
実はこれを見てFLAT8が意外と良いことに気が付きました。
重心が低い落ち着いた音を出しています。
ロクハンのFLAT6を入手したいですが、程度のいいものは滅多に出てきませんね。
ぜひ実物で聴いてみたいと思います。