もう12年前の夏の工作の話です。
2010年6月にSTEREO誌がスピーカーキットの付録を出したのです。
6.5cmのフルレンジがキットで2個ついてくるのに心を奪われました。
でも所詮6.5cmなのです。
ポケットラジオのスピーカーのようなもの。
それなのに、キットで出てくると欲しくてたまらず、書店に行っても品切れで、キット屋さんのサイトから通販で購入したのを覚えています。
中を開けるとこんな感じ。
※画像はすべて当時のものです。
スピーカーの構造がよくわかります。
ボイスコイルとダンパーは接着済みです。
黒い枠はフレーム、黒い丸いのはセンターキャップです。
マグネットとコーン紙。
コーン紙とエッジは接着済みです。
ボンドは真っ黒なゴム系接着剤でした。
わけもなく楽しかったですね。
フレームとマグネットを接着します。合わせてネジ止め。
樹脂製のフィルムを丸い筒状にしてマグネットの隙間に差し込み、ボイスコイルがマグネットに触れないようにガイドにします。
そこにダンパーとボイスコイルを差し込んで、ダンパーをフレームに接着。
リード線は向こう側にまっすぐ出すのが正解でした。後になって気づいたのでこのままです。
エッジと一体になったコーン紙を載せて、まずはコーン紙とボイスコイルを接着。次いでエッジを接着します。
センターキャップを接着します。
これらが入っていた箱が簡易スピーカーボックスに。
小さな音だったのを覚えています。
このP650を入れる箱を、夏の工作にしました。
金沢まで出かけてホームセンターで板を買ってきました。
手作業で裁断しました。
これで1台分です。
バッフルの穴あけは自由キリで。
穴あけが終わりました。ダブルバスレフにします。
小さい方の塩ビ管が第1バスレフ。大きい方が第2バスレフ用です。
組立は木工用ボンドで。
木ネジで締め付けるのでクランプ止めは不要です。
乾いたら木ネジを取り去り、パテで埋めます。
塩ビ管はビニルテープを巻いて固くはめ込んでいます。
組み上がりました。バリ取りもまだです。
スピーカー端子は手持ちのものをつけました。
オープンデッキの両側においてみたところ。
このころはまだAKAIのGX-635Dがありました。
懐かしいチェビオットがいます。右端に300Bシングルが見えます。
このころが一番楽しかったかも。
音は相変らず小さかったです。
84dBですから、ポケットラジオなみの音量でしたね。
音質は、ジャズのベースも難なくこなせるほどの低音は出ていました。ただし音量は小さかったです。
本誌に出ていたダブルバスレフをそのまま作ったものですが、ちゃんと機能していたようです。
クラシックも行けましたが、ヴォーカルだけはなぜかポケットラジオのような音で良くはなかったですね。
音量的にはサブシステムにも不足で、しばらくして手放してしまいました。
実用的には10cmは必要だと当時思いました。
2022年11月