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ダイヤトーン P-610DBは低音がすごい

ダイヤトーン P-610DB スピーカー

ダイヤトーンP-610というスピーカーを初めて見たのは1970年ごろだったと思います。

当時の高校の文化祭だったと思いますが、どなたかが自作したBOX入りのP-610Bが展示されていて、音楽もかかっていました。

いい音だなあと思った記憶があります。

でもそれだけでした。

当時は、パイオニアのPAX-A20やコーラルのFLAT8といった機種に注目していて、P-610Bは手に入れたいとまでは思わなかったんですね。

たぶん、その理由は、見た目のチープさと、件の文化祭で見たP-610Bの低音が出なかったせいだと思います。

それから長い年月が過ぎ、2022年になってP-610DBをペアで入手しました。

ダイヤトーン P-610DB

P-610Bを見てからすでに50年以上が経っています。マグネット部がすごく大きいですね。

ダイヤトーン P-610DB

P-610DBの発売は1981年で、発売時の価格は6,000円ぐらいだと思いますが、正確な情報がないので推測です。

ちなみにP-610DBはアルニコマグネットで、P-610FBというのはフェライトマグネットです。

ユニットだけの購入だったので、DS-32Bの箱に仮設バッフル板を取り付けてP-610DBをセットし、早速聴いてみました。P-610DBだけを鳴らしています。

ダイヤトーン P-610DB

まずは、サリナ・ジョーンズの「セイリング」をPCオーディオでかけました。

すごくキレのいい低音が飛び出してきます。

25cmウーハーと遜色ない感じです。

量感もたっぷりあって、これが貧弱なプレスフレームのP-610DBから出ているのかと仰天しました。

ヴォーカルもはっきりとして聴きやすいし、冒頭のカーンとなるベルの音もきれいに聴こえます。

エッジがそれまでのウレタンエッジから発泡ポリエチレン製のロールエッジになっています。

低音がきれいに出るのは、この柔らかなロールエッジの影響が大きいと思います。

また、P-610DBは、70Hz~20,000Hzと、高音域がP-610Bより格段に伸びています。

センターキャップの中にチタン箔製ダイアフラムがあります。

高音がきれいに出るのはこのおかげですね。

全体として、バランスが良く、低音の量感もたっぷりで、中音域はダイヤトーンらしい美しさ、高音域もきれいに出ています。

これほどまでに完成されたスピーカーユニットだとは思いませんでした。

他も色々聞いてみましたが、中島美嘉の「雪の華」は、ヴォーカルが出しゃばらないけれど前に出てきて、はっとするような声に聞こえました。息継ぎもきれいに聞こえます。

中島美嘉の「朧月夜」出だしのベースの低音が迫力を持って出ています。コーンの振幅は見えないので、余裕を持って出ているように思います。

綾戸智恵のLOVEにある「Leaving On A Jet Plane」のベースはブライアン・ブロンバーグのWOODで聴くベースかと思うほど重低音が飛び出してきて見事です。

これらは主にAmazon Music HDのハイレゾ音源で聴きました。

P-610DBは定格入力7W、最大入力20Wですから、あまり過大な入力はできません。

でも、ボリューム位置はせいぜい8時で、十分に迫力のある音圧が出るので能率の高さとも相まって、メインスピーカーとして問題なく使用できることがわかりました。

 

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