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スピーカー ダイヤトーン DS-32B

ダイヤトーン DS-32B スピーカー

ダイヤトーン DS-32B 1979年製

ダイヤトーン DS-32B

タンノイチェビオットを手放した後、とりあえず聞ける安価な国産スピーカーが欲しいと思っていました。

できればヤマハとダイヤトーンは避けたいと思っていましたが、入手したのはダイヤトーンDS-32Bでした。ねらっていた日立ローディーHS-500は、10万円以上と高価すぎて手が出ませんでした。

ちなみに「ダイヤトーン」は登録商標です。ダイアトーンと書く方がいらっしゃいますが正式名称は「ダイヤトーン」なのです。

ダイヤトーンでは、DS-35Bと言う機種が昭和50年代に私が欲しいスピーカーNo.1でした。

当時、オーディオ店でDS-35BとビクターSX-55を聴き比べたことがあります。この時は、DS-35Bはとてもおとなしい音で、くっきりはっきり聞こえたのはSX-55の方でした。

ダイヤトーンを聴くのはこの時以来です。

ダイヤトーン DS-32B

DS-32Bを選んだのは、タンノイと同じバスレフ式が欲しかったことです。

それと安価であることです。ペアで1,000円でした!

ダイヤトーンではバスレフは珍しい部類になります。

ウーハーは25cm。

DS-32Bの仕様
1979年製。
1台42,000円(当時)。
3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
ウーハー:25cmコーン型
スコーカ:10cmコーン型
ツイータ:4cmコーン型
インピーダンス:6Ω
再生周波数帯域:38Hz~30kHz
出力音圧レベル:91dB/W/m
クロスオーバー周波数:700Hz、5kHz
最大入力:80W
外形寸法:幅320x高さ610x奥行352mm
重量:19kg

バスレフダクトが四角いのは前期モデルで、後期モデルは丸いダクトになっています。

ツイーターは、コーン型でした。チタンのセンターキャップがあって、一見ドーム型のように見えました。

ダイヤトーン DS-32B

古いクロスエッジにありがちなのは、エッジの硬化です。

このモデルはまだ柔らかな方ですが、部分的に硬くなっているところもあります。

ダイヤトーン DS-32B

ユニットもキャビネットもきれいで、40年近くたったものとは思えません。

しまわれたままだったのかも知れませんね。

さて、気になる音ですが、今まで単品ユニットはたくさん聴きましたが、チェビオットと比べるとどれも一聴して劣りました。ところがDS-32Bは、ほとんど違和感がありませんでした。

とてもチェビオットと似た傾向の音で、家で聴くには十分にくっきりはっきりと聞こえ、もしもSX-55だと耳につきすぎたかもしれません。ちょうどいい感じの音でした。

サリナジョーンズの「セイリング」、ビルエヴァンスの「Some day my prince will come」、ベートーベン「トルコ行進曲」などいろいろなジャンルを聴いてみました。

低音は出ているのですが、不足気味です。これは多分にエッジの硬化があると思います。

25cmバスレフですから、もっと響くような低音が出るはずです。中音域はきれいなのですが、何か物足りない。これもエッジが関係しているかも知れません。

高音域はとてもきれいです。ホーンとは違うコーンツイーターの音色なのですが、悪くはありません。

予想していたた音色とは全然違う、チェビオットにも似たところがある音色でした。

中古でペア1,000円のDS-32Bは、価格を考えるとびっくりするほどの音でした。普通に聴く分には、仮のスピーカーだとしても問題なくいい音です。

強いて言えば、良くも悪しくも国産スピーカーです。万能選手で何でもこなします。でも、弦が格段にきれいとかピアノがすばらしいとかシンバルが乾いているとかいう特徴がやや不足しているように思います。

サイズは見た目以上にかなり大型でした。1台19kgです。

エッジの軟化処理は必須でしょうから、次のページで書いてみます。

スピーカーエッジ軟化剤 ⇒ コチラのページ

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