※内容は1998年から2006年頃のものです。
B&WのCDM1SEを見つけたのは、本当に偶然でした。
1998年の秋、当時よく通っていたCDショップでクラシックのCDを物色していて店内を回り、コーナーを回ったところで出会ったのが見たこともない形をしたCDM1SEでした。
多分モーツアルトのピアノだったと思うのですが、甘いピアノの旋律が力強く流れていて、一気に引き込まれました。
銘板を見るまではB&Wというメーカーも知りませんでした。型番はCDM1SEとなっていました。
専用のスタンドに乗っていました。
価格はスピーカーだけでペア10万円。
その日はカタログをもらい、価格を確かめただけで帰ってきました。
それからCDM1SEを発注するまでにそれほど時間はかかりませんでした。
約1か月のエイジングをショップでしてもらい、うちにやってきたのは1998年の12月1日。
当時はヤマハのスーパーウーハーを使っていました。
それが、CDM1SEを使うとスーパーウーハーが要らないのです。
16cmのウーハーでしたが、丈夫なケブラーコーンは湧き上がるような低音を難なく再現してくれました。
ピアノ、バイオリン、ヴォーカルの音が綺麗で、毎日何時間も聴いた記憶があります。
それから8年が過ぎ、2006年に真空管アンプの音を最初に聞いたのもCDM1SEでした。アンプはTU-880(6BQ5シングル)です。
ディスクマンでサリナ・ジョーンズのCDを中心にかけました。真空管アンプの音は、弾むようなダイナミックなものでした。
このころはBOSE 201AVMも持っていました。古いアナログテレビがあります。
真空管アンプの明るく弾むような音に惹かれ、300Bシングルアンプ SV-501SE を購入して聴いたのもCDM1SEでした。
小型だけれど小ささを感じさせない華やかで色気がある英国サウンドでした。特に不満はありませんでした。
タンノイチェビオットに出会うまでは。
小口径スピーカーと30cm同軸2ウェイは、以外にも似た音色がしたのに驚いたものです。
でもスケール感がやはり違いましたし、真空管の音がCDM1SEよりも似合うような気がして、チェビオットと交代することになりました。
CDM1SEは新たなご主人のもとに行きました。
その方の感想が、「大型のJBLといい勝負をするのに驚きました」と書かれてあったのを今でも覚えています。
CDM1SEの仕様
ウーハー:16.5cm ケブラーコーン
ツイータ:2.6cm ハードドーム
バスレフ方式キャビネット
再生周波数:46Hz~30kHz -6dB
出力音圧レベル: 88dB/m
外形寸法:幅220mm×高さ370mm×奥行274mm
重量:8.5kg(1台)
インピーダンス: 8Ω
クロスオーバー周波数:3kHz