PAX-A16を聴き込んでみると、クラシックの弦もきれいですが、やはり合うのはジャズやヴォーカルだと思いました。
音色がP-610よりは乾いた感じであることがジャズに合うんだと思います。
ヴォーカルも好きなので、ジャシンタの「Heres To Ben」から「ダニーボーイ」や「オーバー・ザ・レインボウ」を聴いてみました。
音源はwavファイルのPCMで、foobar2000で再生しています。
それと、DS-32B箱を利用している関係で、PAX-A16がウーハーの位置にあり、同軸スピーカーのためにヴォーカルが下の方から聴こえるのに少し違和感を感じたので、箱を上下逆にしてみました。
PAX-A16が上の方にあるのがおわかりになると思います。
これの効果は絶大で、ヴォーカルが自然に聴こえました。
2ウェイならツイータが上にあるからまだいいんですが、同軸2ウェイスピーカーでは、ユニットは上に取り付けるのがいいんですね。
タンノイチェビオットのユニットも上にありましたね。
ツイータの音圧は若干下げたいところです。ティッシュでも詰めましょうか(笑)
※ エンクロージャの上下をひっくり返すと、傷がついた底面が上に来て傷が目立つことがあります。簡単に傷を目立たなくする方法を次のページに書きましたので参考までにご覧ください。
さて、ジャシンタは、甘く若干ハスキーな歌声がとても艶めかしくて素晴らしいです。
ささやくような声もとても素敵に聴こえました。
それでいてベースの唸るような低音もちゃんと聴こえますから、ロクハン恐るべしです。
バスレフはDS-32Bのダクトをそのまま使用しています。
この口径で不満は全くありません。
3ウェイだと、スコーカーが口径10cm前後だと思いますが、逆にヴォーカルがうるさくなってしまうように思います。
ジャシンタの歌声が280Hzから2kHz付近に広がっており、16cmウーハーがこれをすべてカバーしているのが、自然に聴こえるのかもしれません。
それでも、20cmのPAX-A20やPAX-20Hが聴きたくなるのは、B級オーディオファンの性なのでしょうね。
どちらかのユニットも入手したいと思っています。