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パイオニア PE-16 フルレンジ

PE-16 スピーカー

パイオニアPE-16を入手しました。口径16cmのロクハンです。時期的にはPAX-A20より先に入手していたので、記事をアップするのが遅くなってしまいました。

PE-16は、1966年(昭和41年)にBTS規格(NHKの放送技術規格)として製造販売されたものです。同時期にPE-20も出ています。

PE-16やPE-20の原型とも言えるPE-8が発売されたのは1953年(昭和28年)で、まだ福音電機の時代ですから歴史がありますね。

※1961年6月に商号が「パイオニア株式会社」になりました。

PE-8 パイオニアの歴史/年代別事業年表/1950年~1967年 より引用しました。

1950年~1967年 | 年代別事業年表 | パイオニアの歴史 | Pioneer
【パイオニア公式】パイオニアを年表で確認できます。1953年:パーマネント型スピーカーPE-8発売。1961年:パイオニア株式会社に商号変更。1962年:世界初、セパレートステレオ発売。1966年:欧州および米国に販売子会社を設立。

PE-8の画像。ほとんどPE-16ですね。

PE-8

こちらの記事も参考になります。

https://www.jas-audio.or.jp/journal-pdf/2008/04/200804_018-022.pdf

ダイヤトーンP-610の原型であるP-62Fが発売されたのが1947年。ダイヤトーンP-610が発売されたのが1958年ですから、時代としてはダイヤトーンのやや後になります。

PE-16ですが、標準箱は次のようになっています。

PE-16 標準箱

密閉で約78リットル、バスレフで約56リットルです。P-610のバスレフ箱と違ってダクトの奥行きが大きいですね。

私は手持ちのダイヤトーンDS-32B箱に組み込んで聴きました。

仮設バッフルを作りました。9mm厚の合板です。開口直径はP-610DBも取り付けできるように145φとしました。

標準箱の図面では130φとなっていますが、145φで支障なく取り付けできます。

仮設バッフル

仮設バッフルをDS-32B箱に取り付けました。仮設バッフルの取付穴の位置は、もともとのウーハー取付穴の位置です。上方の欠きはサランネットを取り付ける際に当たるためです。

PE-16

DS-32B箱の内容積は、幅290×高さ580×奥行317mmで約53リットル、バスレフダクトは内寸で幅55mm×高さ90mm×奥行200mです。

テスト用の箱なのでホーンツイータがついていますがこれはOFFにしています。

PE-16

DS-32B箱の大きさはほぼ推奨箱と同じです。ダクトは断面積が約半分です。

色々なジャンルを聴き込んでみました。

チェーントーネディソナタ:バイオリンの泣きが素晴らしくきれい

チェーントーネ・ディ・ソナタ

ジャシンタ ムーンリバー:ヴォーカルはもちろん、ピアノの音色が甘くて素晴らしい

ジャシンタ

私の好きなヘイリー・ロレンのヴォーカルが悩ましいほどに素晴らしく良いです。裏声にも表情があるのはこの人ぐらいでしょう。

ヘイリー・ロレン

ブライアン・ブロンバーグ 「WOOD」:重低音を難なく再生します。

こちらはAmazon Music HDにはないので手持ちのwavファイルをfoobar2000で再生しました。

ブライアン・ブロンバーグ

音質のレベルとしてはP-610DBと同等で、ロクハンとして高いレベルにあると思います。

重低音も出ますが、P-610DBの方がより深いところまで出るように思います。

パイオニアらしく、P-610DBよりやや乾いた音に感じます。ホーンツイータの必要性は感じませんでした。

ここは好みが分かれるところかもしれませんが、私的にはP-610DBよりPE-16の方が好みです。

やはりP-610と並んでロクハンの両雄といえるPE-16は素晴らしいです。

ただ、ここは誤解のないように書いておきたいと思いますが、大口径マルチウェイとどちらが良いとか悪いとか言う問題ではありません。

大口径の良さも十分に分かっていますので、シンプルなロクハンとして楽しむ、ロクハンでこれだけの音が出る素晴らしさを楽しむという使い分けが必要と思います。

 

 

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