PCオーディオを始めました
USB DAC(デジタル/アナログ コンバーター)
パソコンとオーディオをつなぐインターフェース
♪PCオーディオの世界へ
2010年も押しつまった12月、PCオーディオの世界に足を踏み入れることになりました。
パソコンとピュアオーディオとは相容れないものと思っていたのですが、知人宅でその音を聞いて、自分の間違いに気づきました。
CDの音は、メリハリがあって低音もとてもよく出ます。そしてシンバルのような高音もちゃんと出てはいるのですが、何か鼻づまりのようなもどかしさを感じるのは私だけではないと思います。
それゆえ、アナログレコードのよさを再発見し、レコードを集めてきたのですから。
ところがPCオーディオの音は、メリハリがあり低音はオープンテープのように本当に低域の低いところから自然に出ています。
中高音はきれいに延び、CDをリッピングした16ビット44.1kHzの信号でもCDのような鼻づまり感がありません。
これならいけるかもしれない。そう思いました。少なくともCDプレーヤーでCDを聴くより、はるかにいい音で聴けるのです。
PCオーディオを楽しむには、パソコンとUSB DACがあればいいのです。
私は、使っていなかった2003年製の古いDELL 2300Cというデスクトップを使うことにしました。そして、DACは購入することにしました。
WindowsXPマシン Celelon2GB メモリー512MB HDD80GB
♪まずはストレートにつないでみる
PCオーディオを正確に理解するために、パソコンのLINE OUT等のアナログ端子からケーブルででオーディオアンプにつなぐのでないことは知っておく必要があります。
パソコンにはボード上にDACが内蔵されていますが、内蔵のDACを使ってアナログ出力していては音質がラジカセ並みに劣化しまいます。
パソコンからはデジタルデータのみを取り出して、外付けのDACでアナログに変換してオーディオアンプにつないでスピーカーを鳴らすというのが基本的なPCオーディオの構成なのです。中心になるのはDACということになります。
知人の勧めによる S.M.S.L社のDAC SD-1955
価格は9,990円でした
デジタル入力は、USB、光ケーブル、メタル同軸の3系統
内部は1枚基盤
DACチップは、AD1955A(アナログ・デバイセズ社)
24bit/192kbpsに対応 USB1.1では24bit/96kbpsまで
オペアンプ(アナログ部)は、OP275(アナログデバイセズ社)3個
♪再生ソフトはfoobar2000を使用
再生ソフトはフリーソフトです。Media Monkeyやfoobar2000が有名です。私は音の好みでfoobar2000を選択しました。
再生ソフトで音が変わりますから聴き比べてみるといいでしょう。Windows Media Playerはあまり評判が良くありません。
foobar2000はWebサイトが充実していますから、詳しくはそちらをご覧になるといいでしょう。カスタマイズによる拡張性の高さも魅力です。
foobar2000のカスタマイズによる画面
設定方法はここには書ききれません。上の画面もさまざまなレイアウトや色の設定が可能です。スペクトラムアナライザーも好みによって設定できます。
再生は標準でwavやflacなどに対応していますが、リッピングの方はflacはコンポーネントをダウンロードして追加してやる必要があります。
♪オペアンプの交換
たいていのDACはオペアンプが交換できると思います。私が購入したものもそうでした。OPアンプの交換で音がかなり変わるのです。
標準ではOP275がついていましたが、評判の良かったLME49720を使ってみました。
購入は通販で、1個270円でした。
OPアンプはソケットに取り付けられていて差し替えだけなので交換は簡単です。
私のパワーアンプ、サンバレーSV-501SEの音とLME49720とは相性がいいようで、深みのある音を聞かせてくれます。
CDプレーヤーの音よりははるかにいい音で、手持ちのCDをすべてリッピングしてflacデータにしました。
あとは、手持ちのレコードを24bit96kbpsで取り込みたいと思います。レコードを超えられるかどうかはこれから聞き込んでみなければ容易に判断できません。
それくらい、PCオーディオには潜在能力があると感じています。