※このページは2006年ごろの様子です。
♪2006年12月のこと
初めてオールドタンノイに出会いました。
30年前のタンノイの中でもチェビオットは数少いのではないでしょうか。
英国製らしいつややかさと、時にとんでもない生々しさを放つチェビオットで、いい音楽を楽しんでいます。
70年代にオーディオ(当時はステレオと言った)に親しんだ私、三太郎あらためオーディオ父さんは、同年代の多くの方がそうであるように、ここ数年はめったにアンプに火を入れることがありませんでした。
たまにCDを聴いてみても、何となく気分が入り込めなかったのです。
真空管アンプキット(TU-880)を2006年11月に初めてつくったことがきっかけで球の魅力に目覚め、たまたま300Bシングルアンプを借りて聴くことができたことで、生々しく勢いのある音に圧倒されました。
まもなく偶然にショップに入ってきた中古のタンノイ・チェビオットと出会い、先入観とはまるで違うタンノイのチャーミングな音色をとても気に入ってしまいました。
「古き良き機器」は、昭和40年代にステレオ雑誌を読みふけっていたころを懐かしく思い起こさせてくれます。新しい機器にはなぜかあまり魅力を覚えません。
1999年以降は国内のピュアオーディオメーカーが激減したこと、「3丁目の夕日」ではありませんが、昭和30年代生まれの私は、「古き良き機器」を使って、できるだけ無駄な費用を掛けないで「いい音」、「いい音楽」を楽しみたいと思うのです。
アナログレコードが主体になったのは自然なことでした。CDを聴く機会はめっきり減りました。アンプは真空管とし、スピーカーをはじめ、使う機器は必要のない改造を一切しないことにしました。
上手に設計された機器は、「結局もとのノーマルが一番いい音だった」ということは多くの諸先輩が語っています。
少しづつ気に入った機械をそろえてゆく楽しみもあり、熟年世代にとっても、こんな楽しい世界はそうないでしょう。
自称B級マニアの私は、あえて「古き良き機器」をできるだけ安価に手に入れてシステムを組むことで、今まで自分が持っていたオーディオよりも数倍いい音楽が楽しめるようになったと思っています。
ハイエンドな超高級機器をお持ちのマニアには笑止千万かもしれません。しかし、私のような小部屋でも、オーディオを十二分に楽しむことができます。興味のある方はどうぞご覧ください。