スピーカー:タンノイ・チェビオット プレーヤー:パイオニアPL-30L
(TANNOY CHEVIOT) (PIONEER PL-30L)
※このページは2006年~2012年ごろの様子です。
♪再びオーディオへ
私はオーディオ一筋にここまできた訳ではありません。ところが時代は巡ると言うとおり、2、3年前から、若いころに親しんでいたオーディオを再び楽しむようになってきました。
10代のころに、廃品の真空管アンサンブルステレオを直して楽しんだのがオーディオの始まりだったのかも知れません。
’98年に英国B&W製スピーカーと出会ったのが一つの転機だったように思います。国産とは違うつやのある独特の音色に驚き、銘板を見るまではB&Wというメーカー名すら知りませんでした。
あれから8年。2006年になって初めてオールドタンノイの音を知り、すっかり気に入ってしまいました。
ここでご紹介するのは、30年近く前のオールドタンノイを小部屋で楽しんでいる様子です。
レコードの録音の素晴らしさには本当に驚かされます。迫力が全然違います。
手当たり次第に購入したLPレコードは100枚を超える勢いです。クラシックやジャズのレコードも集め始めました。アナログレコードのページもお楽しみに。
♪リスニングルーム
リスニングルームとは名ばかりで、わずか5畳の洋間です。口径31.5cmのチェビオットを置くにはぎりぎりの大きさです。口径38cmのバークレーでは無理だったでしょう。
床はフローリング。壁と天井はボードにクロス張り。どこにでもある普通の部屋です。
もちろん防音仕様などというものではありません。小部屋の構造上、音が階下に響くので、家族が留守のときに聴くようにしています。
部屋の防音、防震の方も何とかしなければと思っています。このため聴く時間がなかなかとれないのが悩みの種です。
以前はここにB&W CDM1SEモニタースピーカーがあり、ヤマハの古いトランジスタアンプAV-30にマランツCD-16DでCDを聴いていました。
CDを1枚聴くか聴かないうちに飽きてきて、オーディオ熱もこれまでかと思い処分も考えていました。
それが、真空管に興味を持ったことがきっかけで、1年後には現在の機器になりました。趣味というには面映ゆいレベルですが、古いものの良さをあらためて知ることになりました。
98年製 B&W CDM1SE
CDM1SEは、’98年当時「10年後でも使えるスピーカー」として絶賛されたものでした。
ケブラー製の強靱なウーハーとハードドームツイータが奏でる音はとても力強く、かつ、つややかで、小型スピーカーとしては、評判に違わぬ素晴らしい音色に圧倒されたものでした。
2006年12月ごろ
3LZは箱だけです
♪タンノイ・チェビオット
タンノイ・チェビオットがやってきたのは全くの偶然でした。
たまたまショップで聴いたタンノイの音色がいつまでも耳に残り、大型スピーカーの余裕に溢れた音がすっかり気に入ってしまったのです。
これまではCDM1SEに代わるようなスピーカーがなかったのに、この大型のタンノイは、ようやく小型モニタースピーカーを手放す気にさせました。
このとき初めてチェビオットという名前を知りました。
ショップにあったチェビオットです。
ていねいにワックスをかけてもらって、きれいな姿でわが家にやってきました。
フロア型スピーカーにもかかわらず、スペースの関係で高さ45cmのオーディオボードに載せています。
スピーカーの中心は、ソファーに座った耳の高さより若干上になります。大きな部屋でフロアに置いて聴いてみたいものです。
ユニット中心間隔は、目一杯離しても1.6mしかとれませんでした。チェビオットにすれば、まぎれもなくニアフィールドリスニングです。
この小部屋では、出力8Wの300Bシングルパワーアンプでも、ボリュームを12時の位置までまわせば大音量になります。
最初は、音が大きな固まりになって訳が分からなくなりましたが、プレーヤの置き場所を変えたりスピーカの向きを変えたり苦心した結果、ベストではないのですが大音量でもきちんと聞こえるようになってきました。
当然階下まで響くので、家族がいるときは音を絞ります。誰もいないときは思い切って音量を上げています。この部屋に来てタンノイの音色に耳を傾けているときが、この上ない至福のひとときなのです。
さすがに30センチユニットの音は余裕が違います。
最近のモニタースピーカーほどの繊細感はありませんが、こちらの方がヴォーカル、ピアノ、ヴァイオリンなどがダイナミックで生々しく、低音も圧倒的な音量で出てきます。
音に満ちあふれるとでも言うか、とてもスケール感のある好ましい音です。
♪ラックの自作とレコードプレーヤー
最初、オーディオボード上にあったプレーヤーですが、ラックを自作して移設しました。プリアンプも一緒に入れて、手もとで操作しやすくしました。セオリーどおり、パワーアンプはスピーカーの近くに設置しました。
ラックを作る素材がもう一組あるので、もう1台ラックを作り、オープンデッキを納めて、その上にはもう1台のプレーヤーを置きたいと思います。プレーヤーを増やす理由は、オルトフォンのカートリッジとシューアーのカートリッジを使い分けるためです。
自作スピーカーボックスを解体して再利用したラック
小さい部屋ですから最小限の機器しかありません。
レコードプレーヤー、管球イコライザーアンプ、管球プリアンプ、管球パワーアンプ、タンノイ・チェビオット、CDプレーヤー、そして2008年にオープンリールデッキが入りました。
2009年1月にTRIOのチューナーが入り、あとは2トラ38デッキを入れたいと思っています。
♪セッティング
現在のセッティングです。スピーカーを約5度内側に振ってあります。スピーカーを結ぶラインは、部屋が小さいので背後の壁と平行です。部屋が大きければ平行ではなく、5度程度の角度を持たせるのがセオリーのようです。
ホーンツイータは聴く位置が変わるとかなり感じが変わります。リスニングポジションは、反対側の壁から80cmくらい前方がよい位置になっています。
スピーカーの高さが床面からかなり離れていることが幸いして、低音のこもりは余り感じられません。防震・防音対策はこれからです。
♪制震・防音対策を
スピーカーの下には薄いタイル状の制震素材を敷きたいところです。オーディオボードの下にも制震素材を敷けば、階下への低音の響きはかなり防ぐことができる予定なんですが・・・。
フローリング床には聴くときにだけ厚めのじゅうたんラグを敷いています。ドアにはパッキング材が付いていますので、音漏れ防止には効果的です。防震と防音は、その対策が異なります。
とりあえず、防音と言うよりは室内の音の乱反射防止対策として、スピーカーの背面にあり合わせのカーテンをつるしました。聴いて分かるくらいに音がすっきりして、薄手のカーテンでも十分に効果があります。
スピーカーの対面の壁には何もしなくてかまいません。あまり吸音しすぎるとつまらない音になってしまいます。
オープンデッキが入った時点で、部屋が急に狭くなってきました。もう一組JBLのスピーカーを置きたいし、2トラ38デッキも欲しいのです。
レコードに加えてオープンリールテープも少しずつ増えてきています。
音楽を聴くことを中心にしたいと思っていますので、機器に埋もれるのは御免です。
この部屋は音楽を聴くための場所と割り切って、できるだけ物を置かないようにしていますが、工具類の棚も必要ですし、部屋は広いに越したことはありません。
♪模様替えをしました
アンプラックをもう1台つくりました。使わないままの自作スピーカー箱を解体したものです。これにあわせてレイアウトを変更しました。
真空管パワーアンプを新しいラックに移しました。奥行きは45cmで、SV-501SEの奥行きにぴったりです。隣にアンプをもう1台置くスペースがあります。将来は、KT-88パワーアンプを置きたいのです。
床においていたオープンデッキはスピーカーラックの中央に移しました。新しいラックの上に載っている黒い四角いアンプのようなものは、借りているカセットデッキです。物量時代のすばらしいものですが、音はやはりカセットの音です。
ここに、2台目のレコードプレーヤーを置くつもりです。1台はV15typeⅢ専用に、もう1台はSPU専用にしようと思います。