スマホでハイレゾ音源を聴くためのAndroidスマホの設定例 SH-03J(AQUOS R)をご紹介します。
※姉妹ブログ「B級オーディオ趣味」に掲載していたものを再編集ました。
最近はPCオーディオをスピーカーで聴くより、スマホからネックスピーカーで聴くことが多くなりました。
音源はAmazon Music HDです。ハイレゾ音源であるULTLA HDでは、USB DAC表示で192kHz音源を聴くことができるのですが、スマホのBluetoothの方も設定が必要なのです。
使用しているネックスピーカーは、JBL SOUNDGEAR(サウンドギヤ)です。
Bluetooth 4.2対応で、コーデック(データ圧縮方法)はSBC、aptXに対応しています。
※現在のSOUNDGEARは、SBCとaptX LLに対応となっています。
SBCは標準的なコーデックで、最大48kHz、モノラル198kbps、ステレオ345kbpsとなっています。遅延は220ms。音質はよく聴けばCDより劣りますが、まあまあです。
SBCの欠点は遅延が発生して曲の頭が切れてしまうことがよくあることです。
aptXは、48kHz/16bit CD音質です。遅延130ms未満で曲の頭は切れません。
aptX HDは、48kHz/24bit CD音質を超えるのでハイレゾです。ダイナミックレンジが圧倒的に広がる。遅延70ms。
※ CDの44.1kHzというのは、人間の可聴範囲を超える22.05kHzまでの音を再現できる能力を持っているそうです。
※ Yahoo知恵袋より
JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会)での取り決めでは、48kHz/16bitもCDと同等として、ハイレゾとは言わない事になっているそうです。
48kHzで16bitを超えた場合は(多分次は20bitか)ハイレゾと判断するそうです。
16bitの場合でも、48kHzを超過した場合はハイレゾとなるそうです。
また、別の観点からは、日本オーディオ協会では、JEITAに加えてマイク、イヤホン、ヘッドホン、スピーカー、アンプなどの範囲で40kHz以上まで対応した場合に「ハイレゾ対応」とし、デジタル環境では96kHz/24bit以上に対応した場合にハイレゾと呼ぶそうです。
ただ、ハイレゾ音源を聴くには、ネックスピーカーもスマホも、Bluetoothコーデックがハイレゾに対応するコーデックになっていないといけないのです。
そこでスマホを見てみると
スマホは2017年製のAQOUS R(SH-03J)Androidバージョンは9です。
調べてみると次のような方法でBluetoothのコーデックを変更する方法を見つけました。
スマホの「設定」→「システム」→「端末情報」→「ビルド番号を連打」→ 戻る →「開発者向けオプション」→「ネットワーク」の「Bluetoothオーディオコーデック」を開き→aptXに変更
出典は価格コムです。
ビルド番号を連打は5回連打すると「開発者向け」になったというメッセージがでます。
1.上記の方法で「開発者向け」にして、設定画面に一旦戻ります。
2.「設定」>「システム」を選択します。
3.「詳細設定」を選択します。
4.「開発者向けオプション」が出てきますので、選択します。
5.「Bluetooth AVRCPバージョン」を選択します。
これは最もレベルの高いものを選択します。
6.「Bluetooth オーディオコーデック」を選択します。
これは「aptX HD」を選択してみましたが「LDAC」でも良いのかもしれません。
7.「Bluetooth オーディオサンプルレート」を選択します。
これは最もレートの高い「96.0kHz」を選択します。
8.「Bluetooth オーディオビット」を選択します。
これは最も高い「32ビット」を選択します。
9.「Bluetooth オーディオ LDACコーデック」を選択します。
LDACは選択していないので不要かもしれませんが一応設定しておきます。
一応「ベストエフォート」にしておきます。
スマホの「開発者向け」メニューの設定は以上です。
ただ、Amazon Music HDを聴くと設定が「aptX HD」⇒「aptオーディオ」に、「96kHz」⇒「48kHz」に、「32ビット」⇒「16ビット」に戻ってしまいます。
ネックスピーカーがaptXまでしか対応していないのが原因かもしれません。
Amazon Music HDを聴いてみると、以前と変わったかというと分かりませんでした。
ハイレゾ設定できるヘッドホンなりネックスピーカーを使うと違うのかもしれませんね。
コーデック情報の比較です。
コーデックの種類 | レート | 遅延 | 特徴 |
---|---|---|---|
SBC | 最大48kHz モノラル198kbps ステレオ345kbps |
遅延220ms | 標準的なコーデック |
AAC | 最大96kHz 128kbps/256kbps |
遅延120ms | Apple製品 |
apx | 48kHz 16bit CD音質 |
遅延130ms未満 | Android製品 |
apx LL | 48kHz 16bit CD音質 |
遅延40ms未満 | Android製品 動画とゲーム向け |
aptX HD | 48kHz 24bit ハイレゾ |
遅延70ms | Android製品 |
LDAC | 96kHz/24bit ハイレゾ |
遅延1000ms | SONY製品対応 |
Bluetoothのネックスピーカーやヘッドホンでは、48kHz 16ビット以上のハイレゾに対応した製品はあるのでしょうか。
今現在のヘッドホンやネックスピーカーを見ると、aptX LL(CD音質)までに対応しているのが一般的なようです。
aptX HD以上に対応しているものがあれば追記していきます。
ハイレゾでネックスピーカーが聴けるなら、オーディオスピーカーはなくてもいいのかも。